企業ヒストリー

history

Episode

01

散骨の始まり

  • 01

    創業者の散骨体験

    ハウスボートクラブの会社設立、海洋散骨事業のはじまりの背景には、創業者である村田ますみの実体験があります。きっかけは、村田の母が急性白血病を患ったこと。その闘病期間中、死後について母と話す機会があり、「お墓に入りたくない。遺骨は海にまいてほしい」という本人の希望を聞いていました。没後1年経ち、希望していた沖縄での海洋散骨を実施。その際の体験・経験が、かなしみに暮れていた日々に区切りをつけ、村田の心を前へと押すきっかけとなったのです。

  • 02

    会社設立

    村田が海洋散骨を行ったのは、2004年のこと。まだ当時は、海洋散骨というワードも、取り組みそのものも、社会にほとんど知られていない時期でした。「海洋散骨がもっと広まればいいのに。こんなに素敵なことを、なんで誰もやらないんだろう?」海洋散骨を世に広めたいという想いを抱き始めた頃、海洋散骨のコーディネートをしていた初代船長との出会いがあり、意気投合。船を購入し、2007年2月に会社を設立しました。

Episode

02

海洋散骨の発展

  • 01

    散骨の普及

    創業当時は、散骨そのものが社会に浸透しておらず、同業他社もほとんどいない状態。そのため、マーケットをつくるところから、会社の歩みがスタートしました。ご遺族に一番近い立場である葬儀社に、海洋散骨の魅力やハウスボートクラブの取り組みを紹介したり、葬儀業界の展示会へ出展したり、本を出版したりと、海洋散骨の認知が広まるような活動に尽力。その後、散骨を希望する人や、散骨を事業とする会社も少しずつ増えていきました。

  • 02

    日本海洋散骨協会の設立に協力

    海洋散骨は新しい葬送のかたちだからこそ、明確なルールや規制が整備されていませんでした。需要の高まりに伴い、海洋散骨のガイドラインを策定するべく2011年に設立された「日本海洋散骨協会」の立ち上げに、散骨事業者として協力。海をフィールドとする事業や観光・レジャーなどへの悪影響を及ぼさないように、明確なルールが制定されました。

  • 03

    何度でも会いに行けるクルーズ

    海洋散骨事業をスタートしてから、今もなお続けているサービスに「メモリアルクルーズ(2014年に商標登録取得)」があります。これは散骨をして終わりではなく、故人様に会いに、散骨を行った海域へ行けるというもの。お客様の声からうまれたサービスです。お墓がなくても、散骨をしたその場所へお参りをして、大切な人を偲ぶ。一緒に乗船されたお客様どうしのつながりができたりと、心あたたまる縁がひろがっています。

  • 04

    終活に向き合うきっかけを

    創業者の村田は、自身が遺族という立場だからこそ、生前から死後の準備をしておく「終活」の大切さを実感していました。これは、旅立つ人にとってだけでなく、送り出す家族や、その周りの人にとっても重要なこと。村田の母が他界したときに、相続に関する知識不足のために村田自身が苦労したという経験からも、それぞれの立場で「終活」に向き合い、考えるきっかけが必要だと感じました。そこで、終活コミュニティカフェ「ブルーオーシャンカフェ」を開業(2022年6月30日閉業)。終活に必要な要素は、知識・コミュニケーション・死生観だと考え、それらを養うための場を運営しました。そうした価値観や思想が、会社の経営理念に紐づく重要なエッセンスとなっています。

Episode

03

鎌倉新書グループへ

  • 01

    海洋散骨を、自由な葬送の選択肢を、
    より広く社会へ届けたい

    海洋散骨を、もっと世に広めたい。この価値を、多くの人に知ってもらいたい。そうした想いが強まる一方で、従来の会社の体制では、その想いの実現に限界を感じていました。そこで、創業時からお付き合いのあった「鎌倉新書」とディスカッションを重ね、2019年にグループ傘下へ。資本提携・グループ化することで、事業にはずみをつけられると期待が高まりました。

  • 02

    コロナ禍に誕生した代行散骨のオンライン中継

    鎌倉新書とグループ化した翌年に、コロナ禍に突入。その影響で、海洋散骨事業も大きなダメージを受けました。感染を避けるため、多くの施行が延期となりましたが、大切な人を海に送りたいというお客様は、待っていてくださいました。困難な状況の中、どうにか施行できないかと知恵を絞り、代行散骨のオンライン中継など新しいサービスにも踏み出しました。

  • 03

    新社長就任

    グループ化して以降、鎌倉新書から出向していた赤羽真聡が、事業拡張や会社の発展にむけて社長に就任。新しいハウスボートクラブとして、次なる事業フェーズへと漕ぎ出しました。

Episode

04

事業拡張

  • 01

    お別れ会プロデュース事業「Story」をスタート

    2022年に鎌倉新書から事業譲受し、当社がサービス事業者に。当社ならではの寄り添う姿勢やプロデュース力を生かし、その人らしいお別れ会を企画・開催します。

  • 02

    粉骨ルームをリニューアル

    事業拡大に伴うオフィス移転をきっかけに、当社の理念をより体現化した粉骨ルームへとリニューアル。その場で過ごす時間や打ち合わせの中で、大切な人との歩みや思い出をふり返ることができる空間です。

  • 03

    ツーリズム事業「えんの旅」をスタート

    終活を考えるひとつの入口にも。大切な人との思い出づくりにも。人生の終わりに向き合う人、愛する家族を送り出す人、まわりにいる大切な人たちの、あたたかな“つながり”を育む旅行サービスをスタートしました。専門のコーディネーターが、お客様の想いや大切な人を思う気持ちに寄り添い、プランを提案します。海洋散骨で遠方を訪ねる方のサポートや、家族の思い出を膨らませる旅行プランも提案します。

  • 04

    墓じまい専門サービス
    「お墓の引越し&墓じまいくん」をスタート

    墓じまいをされたご家族様から「海洋散骨をしたい」とお問い合わせをいただくほか、近年は時代の変化や、社会的背景の影響を受けて、お墓や納骨に関するご相談が年々増えています。そうした状況から、あらゆる形の墓じまいをトータルコーディネートするお墓の引越し・墓じまい専門サービスをスタートしました。

  • 05

    事業拡張の背景にある想い

    「こんなふうに見送ってあげたい」「大切な人との思い出をつくりたい」「のこされる子どものためにも墓じまいを考えている」。このように日々、当社に寄せられる要望や想いは、人生の終わりに向き合う人・愛する家族を送り出す人・まわりにいる大切な人たちの、それぞれがお互いを思いやる気持ちから生まれるものだと思います。そうした一人ひとりの想いを、かたちにするお手伝いをして差し上げたい。海洋散骨をひとつの選択肢として、より自由な選択肢をご提供し続けていきたい。大切な人との“つながり”を育み、お客様の想像を超える“体験・空間・時間”をおつくりしたいと考えています。

今後の展望・未来

終活や葬送、供養にあたらしい風を。
お客様の心を、前へと押すきっかけづくり。

わたしたちにとって、供養とは、かなしく、暗いものではありません。
大切な人の存在を、会えなくてもそばに感じられる。
変わらない“つながり”を、心でたしかめられるからです。その供養のあり方は、人それぞれ。
故人様とご遺族様の趣味や嗜好、思い出の場所、心に残っているエピソード。
みんな違うからこそ、その人、その家族らしい“体験・空間・時間”をおつくりできるよう、
さらなる事業拡大やサービスの質の向上に心を尽くしていきたいと考えています。
例えば、海洋散骨できる拠点をより多く国内外へ展開し、お客様の想いをかたちにする体制を強化したり。
海洋散骨だけではなく、「家族旅行を楽しみながら海洋散骨」
「墓じまい後にご先祖様を海洋散骨」「バスで思い出の地を巡るお別れ会」など、
より幅広い方法で、よりその人に合った偲び方を選択していただけるようにサービスを拡張したり。
死から目を背けるのではなく、いつか訪れる死を受け入れて、
お客様自身の心もちを前に向けられるような取り組みを広げていきたいです。

Contact

お問い合わせ

サービスについてのご相談・ご質問など、
お気軽にお問い合わせください。