イベントレポート

    イベントレポート|コニタンと行く!終活バスツアーin東京

    【終活イベントレポート】 
    俳優・小西博之さんが語る「終活を楽しむコツ」
    コニタンと行く!「終活バスツアーin東京」開催レポートを公開

    当社は、俳優の小西博之さんをゲストに迎え2024年10月8日に開催した「コニタンと行く!終活バスツアーin東京」の開催レポートを公開いたしました。(URL:https://en-no-tabi.jp/case/20241008/

    イベント実施の背景

    近年の日本では、少子高齢化の進展や、核家族化、都市部への人口集中などを背景にお墓の跡継ぎ問題が深刻化していると言われています。当社の海洋散骨も、2007年の創業以来年々利用者数が増加しており、後継ぎ不要の供養という選択肢が広がっていることを実感しています。
     当社では、海洋散骨をご利用くださる方の8割程が「本人の生前からの希望」、あるいはそれに近い理由で海洋散骨を選択したと回答しています。そのことから、ご本人やご家族にとって、予め希望する供養方法を考え選択しておくことが将来の安心につながると考えました。そこで、海洋散骨に限らず様々なタイプの供養方法を実際に目で見て確かめることができる「終活バスツアー」を企画し、2023年5月10日に初の実施、以降定期的に開催してまいりました。

     今回は海洋散骨・樹木葬・納骨堂を一日で巡る「終活バスツアー」のゲストに俳優の小西博之さんをお迎えし、各施設を小西さんと一緒に巡ることで参加者の方々に「終活を楽しむコツ」を知っていただくことを目的とした特別な回を実施いたしました。

    ツアー詳細

    出発日:2024年10月8日
    行程:東京駅集合9:00 … 瑞華院了聞(港区)納骨堂の見学 → 證大寺 江戸川本坊(江戸川区)樹木葬・永代供養墓の見学 → 證大寺本堂にてランチ後、小西博之さんと證大寺住職によるトークセッション → 海洋散骨体験(中央区) (※1) → 朝潮運河船着場下船 → 東京駅着(16:40)

    ※1)悪天候により沖合での模擬散骨式は中止し、東京湾クルーズと散骨セミナーのみを実施

    開催レポート

    〇納骨堂見学

     最初の見学先は、港区南麻布の納骨堂「瑞華院了聞」です。瑞華院了聞は、随所にこだわりが散りばめられた全参拝室が特別室仕様の都市型納骨堂で、ずっとその場にいたくなるような、安らげる上質な空間で心穏やかに大切な人と向き合うことができます。

     はじめに本堂で心を落ち着けた後は、各階でそれぞれ特徴の異なる参拝室を見学して回ります。現代的で荘厳なしつらえはもちろん、登録した写真が映し出されるデジタル遺影や、生花やお香も常設されていて何も持たずに訪れられること、何より遺族の心に寄り添ったお参り空間にみなさん驚くばかり。家を建てる感覚で「自慢できるお墓」として興味を持たれた方もいたようです。小西さん自身も初めて見る設備や美しいしつらえに驚きながら、身内だけでゆっくりと故人に向き合える空間、そしてどんな天候でも快適にお参りができる利便性に感心された様子でした。
     館内見学の後は株式会社OAGウェルビーRの黒澤代表によるセミナーが開かれました。黒澤代表は、少子化や核家族化により“おひとりさま“でなくとも家族や身内に介護や終身ケアを託せるとは限らない時代になったと前置きした上で、健康なうちから自身で人生の幕引きをデザインすることこそ終活の第一歩と語りました。セミナー中参加者の面々は何度も深く頷き、「人にすすめたい」「終末期の意思決定や遺産に関しての終活もはじめたい」と積極的な声が挙げられました。

    〇樹木葬・永代供養墓見学

     続いてバスが行く先は證大寺江戸川本坊です。毎朝「朝のお経と法話の会」を実施するなど地域に根差した活動を行い、永代供養墓のほか樹木葬、屋内納骨堂も備えるなど、地域住民の幅広い要望に真摯に応え続けてきた歴史ある寺院です。はじめにどっしりと巨大な石が印象的な浄縁墓(永代供養墓)の解説を受け、その後は色とりどりの花が植えられた樹木葬と個別区画に仕切られた納骨堂型樹木葬、そして今年9月に完成したばかりという屋内納骨堂を順に見て回りました。屋内納骨堂は本堂地下に設けられており、扉を閉めると数人だけが座ることのできる区切られた空間になります。ほんのりと灯る明かりだけを頼りに、外界を気にせず、ただ心の内の故人にのみ想いを馳せることのできる不思議な空間。小西さんはこの場所を「母親の胎内のようだ」と表現し、静かに感じ入っていました。
     見学の最後に一同が辿り着いたのは手紙処(てがみどころ)。大きなテーブルの中央で静かに炎がゆらぐ、心落ち着く空間です。手紙処の由来について問われた證大寺住職は、自身が亡き父と対話するため手紙を綴っていたエピソードを紹介し、亡き人と対話できる拠り所を寺院内に設けたと語りました。

     ランチ後には今回のメインイベントともいえる、小西さん自身の体験談を踏まえた證大寺住職とのトークセッションを行いました。
     2005年に腎臓がんの大手術を行った小西さんですが、普通なら到底受け入れられないような恐ろしい事実を突きつけられても自分を保つことができたのは、病と闘わずに受け入れることにしたからだと言います。「しんどい時は闘わなくていい。最後まで逃げ続ければいい。いつか命尽きて死ぬ日まで、必死で逃げ続けるだけでいい」そして、「朝目が覚めて、鏡の中の自分に「幸せだね」と声をかけてあげてほしい」と小西さんは語りました。小西さんのお話を受け、證大寺住職は三帰依文に書かれている『人身(にんじん)受け難し、今すでに受く』という言葉を紹介し、当たり前に思っているが実は当たり前ではないことに気づいたとき、“感謝”が生まれる。小西さんの考え方は、仏様の考えとも通じていると話しました。

     「終活」という言葉に対し、以前は良い印象を持っていなかったという小西さん。ところが5年ほど前、とある映像を観て考えが大きく変わったと言います。その映像は一人の男性が撮影したもので、自身が亡くなった後のため、妻や孫へ向けたメッセージが込められていました。映像の中で妻や孫に感謝の言葉を連ねる男性の姿を観て衝撃を受け、小西さん自身もすぐに映像を撮影することを決意。その際、「10年後にもっと楽しい人生を送れていたら、映像を撮り直そう」と考えた小西さんは、それを目標に日々を過ごしてきた結果、実際に5年前よりも今の方が充実した人生を送れていると語ります。
     『終活は終わり(=エンディング)ではなく、リセットです。』エンディングノートに書き留めるのは過去ではなく、これから新しい人生をはじめ、新しいものに囲まれて、どんな姿になっていたいのか。描いた理想を目標として、楽しい人生を送るために終活を始めましょう。と締めくくった小西さんの言葉に、参加者一同から大きな拍手が送られました。

    〇海洋散骨体験クルーズ

     最後の予定はは海洋散骨体験ですが、当日はあいにくの悪天候となり、安全面から羽田空港沖合の散骨ポイントまで行くことが不可能と判断されました。そのため、一同は中央区勝どきの船着場から船に乗り込み、東京港の運河内をゆっくりクルージングしながら海洋散骨セミナーに耳を傾けました。

     実は、本ツアーの2日前、10月6日に沖縄・那覇市沖合で開催した海洋散骨体験クルーズにプライベートで参加されていた小西さん。当日の真っ青な海や、海面に広がっていく花弁の姿を情感豊かに語り、ツアー参加者の面々も「私も沖縄がいい」「自分は下関の海がいい」などイメージがどんどん膨らんだ様子。各地の散骨に関する質問が次から次へと寄せられるうちに、あっという間に船着場に到着してしまいました。

    2024年10月6日に那覇市沖合で行われた海洋散骨体験クルーズの様子
     

     今回は「終活を楽しむ」をテーマに小西博之さんをゲストに迎えてバスツアーを開催しました。三ヵ所の立ち寄り先でさまざまな供養の方法を知り、参加者からは「今まで知らなかった世界が広がった」とのコメントも聞くことができました。
     終活や供養の話題は人に話しづらいと感じる方も多いでしょう。しかしながら積極的に新しい知識を取り入れ選択肢を広げることで、ご本人とご家族双方にとってより良い結果をもたらすことができると当社は考えています。より多くの方にこのような機会に触れていただき選択肢の広がりを手助けできるよう、今後も取り組んで参ります。

    ツアーを終えて、小西博之さんからのコメント

    コニタンと行く 終活ツアー。
    私の夢が叶った ツアーでした。
    全国から お越し頂いた皆様 本当にありがとうございました。
    感動と興奮。共有出来た事 本当に嬉しかったです。
    終活。 皆さんがあまり考えたく無い事でしょうね。
    勿論私自身もそうでした。 10年前 終活番組に出演して 私自身驚き感動させて頂き
    終活が楽しいと思う事が出来ました。
    それから10年 皆さんと共に 具体的な終活を体験させて頂きました。

    瑞華院了聞。南麻布です
    実際訪問させて頂くと 皆さんと笑顔になりました。 素晴らしかったんです。
    このお部屋で故人と過ごすことが 楽しいと感じさせて頂きました。

    證大寺 江戸川本坊
    江戸川区のお寺にお伺いさせて頂きました。
    心踊る美しい花々が目に飛び込んで来ます。
    皆さん笑顔です。笑顔の下に 故人がいらっしゃる。素敵でした。
    そして本堂地下。
    別世界へと繋がる異空間でした。

    そして 皆さんと海上へ。 
    ブルーオーシャンセレモニー
    船中で散骨のお話しをさせて頂きました。 故人様との思い出の海に散骨。
    そして その後も思い出の海に 故人様に お会いしに行けるんです。
    皆さんと ご一緒に体験させて頂くことが出来ました。
    このツアーを通して
    終活を もっと身近に考えて頂く事が 出来たのではないでしょうか。
    本当に 素晴らしいお時間を過ごすことが出来 ありがとうございました。
    また 全国で終活ツアーを 企画したいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。

    ツアー訪問先

    個室納骨堂/瑞華院了聞(東京都港区南麻布5丁目1-4)
    https://ryomon.jp/

    樹木葬・永代供養墓/證大寺 江戸川本坊(東京都江戸川区春江町4-23-1)
    https://shoudaiji.or.jp/

    海洋散骨/ブルーオーシャンセレモニー(東京都江東区住吉1-16-13)
    https://blueoceanceremony.jp/

    小西博之さんプロフィール

    小西 博之(こにし ひろゆき)
    所属:株式会社スタークコーポレーション
    生年月日:1959年9月28日
    出身地 :和歌山県田辺市中辺路 熊野古道出身
    著書:2005年『コニタンの闘病日記』〜すべての人々へ感謝の心を〜(太陽エージェンシー)
    2017年『生きてるだけで150点!』(毎日新聞出版)

    経歴:
    愛称は「コニタン」。バラエティ番組『欽ちゃんの週刊欽曜日』のレギュラーとして抜擢され、欽ちゃんファミリーの一員として、強面とは裏腹に、温厚なキャラクターで人気を得る。『ザ・ベストテン』の2代目司会者としても活躍し、俳優としても多数のドラマ、映画に出演する。2005年、腎臓癌の大手術を行い、現在は仕事を行えるまで回復した。ガンを受け入れ、闘う事をやめたおかげで、『前向きに生きること』の大切さ、『全ての人々に感謝の心』を学んだ。

    株式会社ハウスボートクラブ 代表者コメント

     今回は、俳優の小西博之さんと一緒に巡るバスツアーを開催いたしました。「終活バスツアー」は今回で6回目になりますが、一般公募でのゲストをお招きしたイベントは初の試みでした。全国各地からご参加くださった皆さまと各所の見学や体験に加え、小西さんご自身の実体験を交えた「楽しい終活」を考えるミニセミナーなど、非常に有意義なツアーイベントだとご参加いただいたお客様からもお声をいただき嬉しく思います。
    小西さんとは今年某テレビ番組でご一緒させていただいたご縁から、当社の海洋散骨はもちろんのこと、終活への考え方にも共感いただき、今回の企画にも快く賛同くださいました。貴重なご縁をいただいたことを大変嬉しく思います。同様の企画は東京を中心に、引き続き各地で開催を検討する予定です。
    現代のような個を尊重する時代だからこそ、当社の企業理念でもあります「従来の価値観や概念にとらわれない自由な選択肢」を社会にひろげることができるよう、活動して参ります。

    株式会社ハウスボートクラブ 代表取締役社長 赤羽 真聡

    イベントレポート|「田村淳の大人の小学校」終活バスツアーin東京

    【終活イベントレポート】 
    タレント田村淳さんのオンラインサロン
    「田村淳の大人の小学校」限定
    「終活バスツアーin東京」の開催レポートを公開

    当社は、タレントの田村淳さんが運営するオンラインサロン「田村淳の大人の小学校」会員様限定で2024年7月28日に開催した「終活バスツアーin東京」の開催レポートを公開いたしました。(URL:https://en-no-tabi.jp/case/20240823/

    ■イベント実施の背景

    海洋散骨事業を主軸とする当社では、全体の4割ほどがご自身、または身近な方の将来に備えて海洋散骨を検討されるお客様からのご相談にあたります。併せて、実際に海洋散骨を実施されたお客様のうち約8割が「ご本人が生前から希望していた」ことを第一の理由に海洋散骨を選ばれており、あらかじめご自身の供養先・埋葬先について家族や身近な人と話し合っておくことが非常に重要であるとわかります。
    上記の背景から、当社では元気なうちに楽しく取り組む終活や、家族との会話のきっかけづくりに貢献したいという想いで2023年3月に旅行サービス「えんの旅」を開始しました。えんの旅では終活バスツアーなどを中心に様々なツアーを企画・提供しています。今回は、タレントの田村淳さんが運営するオンラインサロン「田村淳の大人の小学校」で海洋散骨セミナーの機会をいただいたことをきっかけに、サロン会員様へ向けて田村淳校長・森本英樹教頭と一緒に三種類の埋葬先を巡る終活バスツアーを開催することといたしました。

    ■開催レポート

     「終活バスツアーin東京」は、知識を深めながら多様なタイプのお墓を実際に目で見て確かめることができる、終活に特化したバスツアーです。今回は都内の樹木葬・納骨堂・海洋散骨の三種類を田村淳さん含む計19名で巡りました。

    <開催前アンケートによる参加者の声>
    Q.「終活ツアー」と聞いてどんな印象を受けましたか?
    ・一瞬少し寂しげで高齢者向け、というイメージでした。
    ・見送る側と見送られる側の体感を得られるかなと思いました。
    ・知らない事を習得して、より自分らしい生き方につなげたい。

    Q. ご自身の終活や埋葬について、身近な人と話し合っていますか?
    ・まだ具体的には話し合ってませんが、必要性は感じています。
    ・独り身なので、どうなるんだろう、どうしたらいいのだろう?!と思っています。
    ・生きているうちに家族に話そうとしてもゆっくり話す機会を持つことができていないのが現状

    <ツアー詳細>
    出発日:2023年7月28日
    行程:東京駅集合11:45 … 長明寺 谷中樹陵 久遠(台東区)樹木葬の見学 → 瑞華院 了聞(港区)納骨堂の見学 → 海洋散骨体験(中央区)約2時間の東京湾クルーズ → 朝潮運河船着場下船、現地解散(17:30)

    最高気温34℃に上る真夏日に開催された本バスツアー。参加者のみなさんは東京駅鍛冶橋駐車場に集合し、バスに乗り込み出発します。移動中のバス内では、お墓の販売から墓じまいまで5,000件以上の案件取り扱い実績のある当社の墓じまいコーディネーターが各種お墓の解説をおこないます。

    〇樹木葬見学
    最初の見学先はJR日暮里駅からほど近く、風情ある下町に佇む長明寺境内に作られた「谷中樹陵 久遠」です。都会の中にもかかわらず、緑豊かな樹木葬庭園と大きなシンボルツリーが特徴的で、樹木葬のイメージを膨らませるのにぴったりの場所として今回見学先に選ばれました。降り注ぐ日差しの下で整えられた植栽と木々が青々と輝くなか、スタッフの案内のもと3グループに分かれて庭園内を見てまわります。

    従来の石のお墓とは趣向の異なる、モダンで自然な印象の樹木葬。大きなシンボルツリーの下には、納められる柱数に応じてガラスや石のプレートが置かれていました。家族で眠れるタイプの他に、お一人だけで入れるタイプも人気で、生前に契約を済ませておかれる方も多いといいます。家族みんなが同じじゃなくてもいいんですね。とみなさん新しい視点を得た様子でした。

    〇納骨堂見学
    次の見学先は、港区南麻布の納骨堂「瑞華院了聞」です。全参拝室が特別室仕様で、快適で上質なしつらえの個室で周りを気にせずお参りができる事から人気を集めています。お寺は暮らしのそばにあって、本来は気軽に立ち寄って話ができる場所なんですよ、という瑞華院ご上人の言葉にみなさん安堵された様子で、和やかに質問が飛び交います。

    その後はエントランスへ戻り、受付機で参拝室を選択。指定の参拝室へ移動すると、ご遺骨を納めた厨子が自動的に参拝室へ運ばれており、個室の中でゆったりと故人を想いながら手を合わせることができます。実際に見学してみて、「自動搬送式」という言葉から受ける機械的な印象が変化した方も多いようで、田村淳さんは「(自分の行先は)海洋散骨って決めていたけど、これもいいね」と好印象のご様子。
    見学後に開かれたプチセミナーでは、“おひとりさま”の終活がテーマに取り上げられ、「自分で決められるうちに準備しておくこと」の重要性に多くの参加者が深く頷いていました。

    〇海洋散骨体験クルーズ
     最後は実際に船に乗って体験する海洋散骨です。中央区勝どきの船着場前でバスを降りた参加者はクルーザーに乗り込み、散骨ポイントである東京湾羽田空港沖に向かって出発。船内には田村淳さんの写真が飾られ、仮想のセレモニーが進行されていきます。船内のモニターから田村淳さんのメモリアルビデオが上映されると、参加者だけでなくご本人も目を潤ませる姿が見られました。

    羽田空港沖の散骨ポイントでは、遺骨に見立てた塩の入った袋を手に取って一人ずつ海面へ撒いていきます。田村淳さんは参加者みなさんへ向けて「校長だと思って、散骨する時に最後の声を掛けて」とアナウンス。「ありがとう」や「また〇〇しましょう」と思い思いに声かけされる中、横からご本人の返事が聞こえるという不思議な光景が繰り広げられ、笑いが巻き起こりながら散骨を体験しました。

    全員が散骨を終えたら2階のデッキに上がり、鐘の鳴り響く中で静かに黙とうを捧げます。黙祷のあとは故人との最後の別れを名残惜しみながら、散骨した場所を船で旋回します。参加者みなさんで田村淳さんへのメッセージを書いた水溶性のリースが海面に漂い、散骨した場所を教えてくれます。旋回が終わると、汽笛を鳴らして船は散骨ポイントを離れ、ゆっくりと船着場へ向けて帰港開始。喪主役を務めた森本英樹さんは田村淳さんの写真を胸に抱き、海面に漂うリースに向かって大きく手を振っていました。

    散骨体験クルーズを終えた田村淳さんは、次のようにコメントされていました。「今日色んな場所に行ったけれど、やはり自分の意思や希望をちゃんと決めて伝えておくことが大事。僕は体験して、改めて海洋散骨を選びたいと思った。その時にはみなさん宮古島へきて、今日みたいに声をかけてほしい。そうしたら、耳を澄ませば僕の声が聞こえてくると思います」

     田村淳さんのおっしゃるように、散骨を終えたら本人の喜ぶ姿が浮かんできたり、声が聞こえてきたりするような、心に残る体験こそブルーオーシャンセレモニーが海洋散骨を通して届けたいものです。今回は田村淳の大人の小学校のみなさんに様々な供養の方法を体験していただきましたが、いずれも選択肢の一つであり、決めるのはご本人やご家族です。日頃は面と向かって話しにくい供養や終活の話題も、家族で楽しく話せるきっかけになるようなイベントを今後も企画してまいります。

    ■ツアー訪問先

    ・樹木葬/長明寺 谷中樹陵 久遠(東京都台東区谷中5丁目10-10)
     https://366jumokuso.jp/jiin/chomyoji/

    ・個室納骨堂/瑞華院了聞(東京都港区南麻布5丁目1-4)
     https://ryomon.jp/

    ・海洋散骨/ブルーオーシャンセレモニー(東京都江東区住吉1-16-13)
     https://blueoceanceremony.jp/

    ■代表者コメント

     田村淳さんとは昨年秋にテレビ番組でご一緒したことから始まって、ご自身が海洋散骨を検討されていることから当社の海洋散骨サービスに共感をいただき、オンラインサロン「田村淳の大人の小学校」で講師役として海洋散骨のお話する機会を授かりました。その際、会員の皆さまからのお声もあり、本企画を開催する運びとなりました。終活バスツアーは一日で三種類の埋葬方法を見学できる人気企画で、昨年から定期的に開催しています。当社では墓じまいから海洋散骨へのワンストップサービスをおこなっていることもあり、スタッフの知識が豊富で、埋葬先の種類にとらわれず総合的なご質問にもお答えできるのが特徴です。参加者の皆様から移動中のバス内でも様々なご質問をいただき、本当に皆さま千差万別の多様なお考えをもっていらっしゃること事を改めて感じました。
    埋葬方法に関して、これがベストというものはあなく、あくまで「ご本人の価値観にあうものを自由に選択できること」が重要だと思っています。おひとりの参加でも、ご家族と一緒でも、色々な見学や体験を通じて価値観を広げることができるようなサービスを今後も提供して参ります。

    株式会社ハウスボートクラブ 代表取締役社長 赤羽 真聡

    【終活イベントレポート】横浜で初開催/合同メモリアルクルーズ

    【終活イベントレポート】横浜で初開催
    散骨した海へ「また会いに行く」合同メモリアルクルーズ
    ~お客様の声から生まれたお参り需要に応えるサービス~

     

    当社は、横浜出航では初開催となる、合同メモリアルクルーズを2023年9月17日に開催いたしました。当日のレポートをここでご報告いたします。

     

    お墓参りは「年に一回以上」が7割。散骨後に海を再び訪れるお参りクルーズが人気

    2023年8月に当社が実施したアンケート調査(※1)によると、年に一回以上お墓参りに行くと答えた人が74%という結果になりました。現代でも故人を偲び、墓石の前で手を合わせるという文化が根強く残っているということがわかります。その感情は、海洋散骨を選ぶ人々にとっても同じであると考える当社では、創業以来、散骨後のアフターケアとして散骨をした海を再び船で訪れることのできる「メモリアルクルーズ®」を提供して参りました。

     当社が扱う「海洋散骨」は、故人の遺骨を海へ撒く、墓石や墓標を持たない供養の方法です。文字通り海の上でおこなう海洋散骨では、ご家族の手から離れた遺骨は海中に広がり、留まらずに流されていきます。そのため、一度海洋散骨をした後は、「お墓参り」のように故人の遺骨の前で手を合わせることができません。しかし海洋散骨では、墓石のような目印は残らない代わりに、散骨地点の緯度と経度を印した海洋散骨証明書が発行されます。メモリアルクルーズ®は、海洋散骨証明書に記された故人の散骨ポイントを訪れる、「散骨後のお参り」専用クルーズのサービスです。メモリアルクルーズ®は、故人の散骨ポイントをご家族で訪れる「チャーターメモリアルクルーズ」と、おおよその散骨ポイントを複数のご家族が乗合で訪れる月一回の定期便「合同メモリアルクルーズ」の二種類で展開しています。合同メモリアルクルーズは当社のメインエリアである東京(勝どき)出航に限定してサービス提供しており、一回の運航定員16名に対し、平均乗船率は82%(※2)と、季節によってはキャンセル待ちや増便を行うほど高い人気を集めています。

    この度は、東京に続く第2のメインエリアとして、近年横浜(みなとみらい)出航での海洋散骨件数が増加していること、それに伴ってお客様よりメモリアルクルーズ®へのご要望が集まっていることから、初の試みとして横浜・みなとみらい発合同メモリアルクルーズを開催する運びとなりました。

    ※1墓じまいに関する調査(2023年)(https://hbclub.co.jp/news/20230810-1268/)

    ※2 ブルーオーシャンセレモニーの2023年1月~9月合同メモリアルクルーズ乗船者数と定員数の平均(自社調べ)

     

    9月17日に初開催した横浜・みなとみらい発 合同メモリアルクルーズ

    <開催概要>

    〇名称|合同 メモリアルクルーズ®

    〇日時|2023年9月17日(日)11:00~13:00

    〇出航場所|ぷかり桟橋(神奈川県横浜市西区みなとみらい1丁目1-1)

    〇散骨実施エリア|東京湾・大黒ふ頭沖合

     

    <当日の様子>

    ―11:00 出航

     

    散骨コーディネーターより挨拶と船内設備についての説明があります。

    今回は合同乗船で行くメモリアルクルーズ®のため、船が行くのは個々の散骨ポイントちょうどの地点ではなく、間をとったおおよその場所です。お参りをするメモリアルポイントまで約30分間、参加者の皆さまは船内から景色を眺めて過ごしたり、デッキに出て風を浴びたり、思い思いに過ごしていました。

     

    ―11:30 メモリアルポイント(大黒ふ頭沖)到着

     

    ご家族一組ずつ、後部デッキよりお参りの時間を設けます。海面に向かって手を合わせたり、散骨用の花びら(※)を撒いて声をかけたりと、ご家族ごとに思い思いの方法でお偲びされるご様子が印象的でした。

    ※自然環境に配慮し、茎や葉を取り除いた状態でのお手向けを案内しています。

     

    ―11:55 合同セレモニー

     

    ご家族ごとにお参りが終わったところで、2階デッキに上がりセレモニーを行います。散骨コーディネーターが鳴らす鐘の音が鳴り響く中、それぞれが故人様への想いを胸に抱き、黙祷を捧げます。

    9月も半ばというのに、暑い日差しが降り注ぐ中でのメモリアルクルーズ®でした。初のお参りを遂げたご家族様の表情は晴れやかで、帰り道はご家族同士で会話をしながらみなとみらいの景色を楽しむ姿も見られ、和やかな空気で終了しました。

     

    ―13:00 帰港、下船

     

     

    参加されたご家族へのインタビュー

     

    Tさん ―2022年にお父様を散骨(代行散骨プラン)

     

    Q.船に乗らない代行散骨をしてみて、送った実感が持てなかったり、寂しさを感じたりすることはありませんでしたか?

    いえ、全然。写真をもらって確認していたし、これで一区切りついたという感じでした。

    ただ一度は自分の目で見ておきたいと思っていたので、今回(合同メモリアルクルーズの)案内をみて参加しました。

     

    Q. メモリアルクルーズ®はいかがでしたか?

    実際に来て体験してみて、やはりこの(海洋散骨の)選択は間違いなかったなと思いました。

    元々父の意向で海洋散骨を選びましたが、意向に沿えたな、と実感できました。(散骨の)写真は見ていましたが、実際に来て体験してみて、横浜でも思っていた以上に「海」だなと。お墓の下でも四季を感じられるだろうけど、海からなら、街や自然や、いろいろな景色が見られて本人も飽きないと思います。

    妹も連れてまた来たいです。

     

    Eさん ―2020年にお父様を海洋散骨(合同散骨プラン)

     

    Q. メモリアルクルーズ®は初めてですか?

    初めてです。

     

    Q. 乗船されていかがでしたか?

    すごくよかったです。

    本当はもっと早く来たかったんですけど、東京でしかやってなかったですよね。母の足が悪いのもあって踏み切れなくて……だから今回お知らせを聞いて行こうと思いました。東京だとやっぱり、(散骨した場所から)少し遠いなぁって思っていたので嬉しいです。気持ちの区切りもつけられたし、参加してよかった。また定期的に開いてほしいです。

     

    Sさん ―2020年にお父様を海洋散骨(合同散骨プラン)

     

    Q. 横浜で初開催の合同メモリアルクルーズはいかがでしたか?

    すごく心待ちにしていたので嬉しいです。もう3年経ったので、正直諦めていました。東京で合同のメモリアルクルーズを開催しているのは知っていましたが、やっぱり横浜という場所が私たちにとっては特別なので。もし雨だったら……と不安で、母と二人でお祈りしていました。天候不良で出られなかったとして、自分たちで船を借りて……といってもなかなか無理じゃないですか。こんなに天気も良くて、本当によかったです。

     

    Q. 横浜で海洋散骨をされた理由は?

    横浜にはたくさん思い出があります。横浜が大好きなんですよ、父も母も。特にみなとみらいは、生前の父と三人でよくドライブしに来ました。海洋散骨した後も、横浜には何度も足を運びました。

    父が亡くなってから、散骨するまではすごく迷いました。“墓じまい”とかもよく聞くようになったし、お墓どうしようかなと。でも父が好きな横浜で、海ならそこから色んな所へ旅に行けるな、と思って結局海洋散骨を選びました。散骨は(形が)残らないけど、ずっと心には刻まれているし、今もまったく後悔していません。

     

    母が旅行好きで、父もその影響を受けて(旅好きになった)。キャンピングカーを借りていろんな所へ行きたいね、なんて話していた矢先に旅立ってしまって、結局行けなかったところがたくさんありました。スカイツリーなんかも、父が亡くなってから母と二人で代わりに登って、「お父さんこんなかんじだよー」って。思い出がいくつ残っているかが大切だと思います。メモリアルクルーズみたいに、次に出かける場所があるというのは楽しみがあるということ。母が元気でいるための生きがいになっています。

    次回もぜひ母と二人で参加したいです。

     

    代表者コメント

    今回、横浜出航で初となる合同メモリアルクルーズ®を開催いたしました。海洋散骨を実施後に再び同じ場所でお参りができることに対し、ご参加くださったお客様からお喜びの声をいただき大変嬉しく思います。横浜は、当社のメインエリアである東京に次いで実施件数の多いエリアです。横浜出航の海洋散骨体験クルーズも今期から導入しており、予約が早い段階から満席状態になっている事を考えると、開催に踏み切って非常に良かったと感じています。今後横浜エリアについては、東京と同じようにサービス内容の強化を行い、お客様のお声を最大限サービスで還元できるよう様々な準備を行っていきたいと考えています。また、ご家族様が故人様にお会いできる機会を少しでも多く提供できるよう、メモリアルクルーズ®の開催エリアや回数など含め、引き続き検討していきたく思います。

    株式会社ハウスボートクラブ 代表取締役社長 赤羽 真聡

    イベントレポート|経験談が聴ける海洋散骨体験クルーズ

    【終活イベントレポート】

    船上で経験談が聴ける海洋散骨体験クルーズ

     

    当社は、7月17日の「海の日」に、「海洋散骨経験者の声が直接聴ける散骨体験クルーズ」を開催し、クルーズ当日の様子をレポートとして公開いたします。

     

    身近にいない「散骨経験者」の生の声を聴けるイベント

     古来より日本では「家」の名前のついたお墓を代々継いでいくというスタイルが一般的でしたが、少子高齢化や地方の過疎化が問題視されるにつれ、お墓に対する意識にも変化が生まれています。株式会社鎌倉新書 いいお墓の発表した消費者全国実態調査(2023年)によると、新たに購入したお墓のスタイルを「樹木葬」と答えた方が51.8%で、「一般墓」の19.1%を大きく上回る結果となっています。また、お墓の後継ぎに関する質問では「後継ぎがいない」が17.0%、「後継ぎ不要のお墓を購入した」が41.4%と、お墓選びをする上で後継ぎの問題が大きな理由の一つとなっている様子が伺えます。

     当社が2007年より提供している「海洋散骨」も、そんな現代人のライフスタイルに合わせたお墓とは異なる供養方法であり、管理や継承が必要ないという特徴も含めて年々人気が高まっています。とはいえ、実際に海洋散骨を選ぶ方は全国的にもまだ数パーセントとも言われ、経験者の声を聴く機会はほとんどないのが現状です。そこで、当社で過去に海洋散骨を実施した経験者の方々と、これから海洋散骨を検討している海洋散骨ビギナーの方々が一緒に船に乗り、実際の海洋散骨クルーズのルートを通って模擬散骨を体験するイベントを開催し、よりリアルに海洋散骨を知っていただく機会を設けました。

    ※【第14回】お墓の消費者全国実態調査(2023年)(https://guide.e-ohaka.com/research/survey_2023/

     

    イベント概要

    <日時>2023年7月17日(月・祝)12:00出航

    <場所>朝潮小型船乗り場(東京都中央区勝どき4-6)~羽田空港沖

    <定員>10名

    <乗船料>無料

     

    <スケジュール>

    ―12:00 出航

     

    はじめに船長による出航挨拶と安全上の諸注意の説明があります。

    ライフジャケットを着用し、緊急時の対応に関する注意事項の映像を全員で確認します。

    安全確認が終わったら、出発。

    レインボーブリッジを通過し、東京港を南下、羽田空港沖合の散骨ポイントへ移動します。

     

    ポイントへ向かう道中、散骨経験者のAさん、Kさんによる体験談をお話いただきました。

     

     

    ———

     

    Q.海洋散骨を選んだきっかけはなんですか?

    Aさん:

    (※2021年にご主人を東京湾で海洋散骨)

    自分達二人には子供もいないし、何よりも夫が昔から散骨って言っていたので(散骨に決めました)。

    樹木葬の見学にも行きましたが、ちょっと自分達の希望とは違って、やっぱり散骨だなと思いました。

     

    Kさん:

    (※2015年にお父様を東京湾で海洋散骨)

    海洋散骨を望んでいたのは母で、葬儀社さんにパンフレットをもらっていました。自分は正直はじめ(散骨には)抵抗がありました。

     

    Q.親族など、周りからの反対はありませんでしたか?

     

    Aさん:

    なかったですね。あったとしても、私たちはもう(散骨と)決めていました。

     

    Kさん:

    周りからは、反対というより驚かれました。

    でも、今ではそう言っていた人が「散骨したって言っていたよね?どうだった?」と聞いてくるようになりましたね。

     

    Q.散骨する時期はどうやって決めましたか?

     

    Kさん:

    四十九日までは自宅に置いておきたいという気持ちがあったので、そこから一番近い日を選びました。4月だったので暑くも寒くもなく、ちょうどいい時期だったと記憶しています。親父も骨壺の中にずっと入っているよりも、やっぱり(早く)自然の中に還してあげることが一番の供養なんじゃないかと(思いました)。

    散骨する前までは海洋散骨にはかなり自分は否定派だったが、いろいろな話を聞いているうちに、かえってこの方がいいのかもしれない、自然に還るという方法はいいな、と思うようになって。そうしたら早く海にかえしてあげたいという気持ちが強まり、4月19日(※お父様の四十九日から十日後)を選びました。

     

    Q.海洋散骨以外の供養方法を検討されましたか?

    Kさん:

    おばあちゃんの墓参りを毎年していて、そのイメージが強かった。亡くなったらお墓に納めて、というのが普通という感覚だしそれしか頭になかったです。当時(※2015年)は樹木葬や海洋散骨がはやり始めたばかりで、周りに経験者がいなかったので比較できなかった。なので、散骨=簡素、というイメージがありそれでいいのか?と抵抗があった。しかし今は、亡くなった方にとってはこういう(自然の)方法の方がかえっていいのかな。と考えが変わってきましたね。

     

    Aさん:

    樹木葬の見学に行きました。(遺骨が)残るわけですよ。10cmくらいの石を置いて、これはお墓と一緒だと。やっぱり海の方がいいなと思いました。自分も海にしたいと思いました。樹木葬はお墓と同じだと思ったので。

     

    Q.ブルーオーシャンセレモニーに依頼されたきっかけは何ですか?

     

    Aさん:

    お世話になった葬儀社さんに教えていただいて、信頼していたのですぐに決めました。

     

    Kさん:

    埼玉の葬儀社さんに母親がパンフレットとDVDをもらって、それを自宅で観たときに「こんな幻想的な故人を送る方法があるのか」と思って、これはいい、ここに依頼しようと思いました。

     

    ———

     

     

    ―13:00 散骨ポイント到着

     

    模擬海洋散骨式の開始。

    スタッフのアナウンスを合図に、BGMの流れる中で模擬散骨を行います。

    一人ずつ後部デッキへ移動し、遺骨に見立てた塩の袋を開けて海面へ撒きます。

    遺骨を撒いた場所に花びらを手向けて、故人を偲ぶ時間を体験し、終わった方からスカイデッキへ移動。

    ―13:20 海上セレモニー実施

     

    スタッフが鐘を10回鳴らします。

    鐘の音が響いている間、ベンチに座って黙祷を捧げていただきます。

    黙祷後、散骨したポイントの周りを船で3周旋回し、最後に汽笛を鳴らしてポイントを離れます。

     

    ―13:30 質疑応答

     

    出航場所へ戻る道すがら、散骨コーディネーターによる散骨プランやQ&Aの解説をします。

    粉骨の方法や選び方、手元供養の方法など、自分に合ったプランニングを相談することができます。

     

     

    ―14:15 帰港

    下船し、終了。

     

     

    代表者コメント

    「海の日」にちなんだ企画として、今年は当社で海洋散骨を実施した方の生の声を聞ける体験クルーズを開催いたしました。より多くの方に海洋散骨を知っていただきたいという想いから、当社では毎月一回、東京から出航する海洋散骨体験クルーズを実施しています。人気のシーズンはすぐに定員が埋まってしまうクルーズで、東京以外にも今年は横浜出航の便も追加開催しご好評いただきました。ご参加者のうち、約4割はご自身が散骨を希望されている方、残りの6割が大切な方の散骨を検討されている方です。体験クルーズへの注目度の高さからも、海洋散骨という選択肢が世の中に広がっていることを実感しています。一方で、わざわざ体験クルーズに来られる方々にとっては、インターネットで得られる知識や散骨事業者の言葉だけでは判断材料が不足しているということでもあると思いますので、実際に海洋散骨で「送る側」を経験した方の声を聴くことで、より安心して海洋散骨に臨むことができるのではと考え、今回の企画に至りました。実際に散骨を実施した方の意見や感想を聞き、言葉を交わすことで、ご参加いただいたお客様にとっても満足度の高い企画が実施できたと感じています。より安心・納得して海洋散骨を選んでいただけるよう、海洋散骨体験クルーズの開催エリア拡大など、引き続き取り組んでまいります。

    株式会社ハウスボートクラブ 代表取締役社長 赤羽 真聡

     

    イベントレポート|えんの旅・終活バスツアーin東京

    【終活イベントレポート】  
    海洋散骨・樹木葬・納骨堂を一日で巡る「終活バスツアー」
    20代から80代まで幅広い参加者の声を公開

     

     

    当社の旅行事業「えんの旅」による終活支援企画として2023年7月29日に開催した「終活バスツアー」のレポートを公開いたします。

     

    えんの旅「終活バスツアー」に密着 納骨堂・樹木葬・海洋散骨体験&参加者の声

    終活を意識し始めた方やそのご家族に向けて、人生の思い出づくりをプロデュースする「えんの旅」では、オーダーメイドツアーや企画型ツアー、終活バスツアーなどをご提供しています。多くの方がお墓参りになかなか行けない、お墓の継承者がいないなどの理由から墓じまいの悩みを抱えています。海洋散骨や納骨堂、樹木葬など様々な選択肢があり、お墓事情は年々変化しています。悩んでいるだけで話が進まない。実際に見ないとわからない。まわりに相談しづらい。そんな方に向けて、 「えんの旅」は終活支援企画として海洋散骨模擬体験・納骨堂見学・樹木葬霊園見学を一日で巡る「終活バスツアー」を実施しています。今回は、7月29日に行われた「終活バスツアー」に密着取材し、その様子をお届けいたします。

    <ツアー詳細>

    出発日:2023年7月29日

    旅行代金 :18,700円 (お一人様/税込)

    行程:東京駅集合10:15 … 上野さくら浄苑(台東区)納骨堂の見学 → 道往寺(港区)樹木葬の見学 → ホテルヴィラフォンテーヌ グランド 東京有明「オールデイダイニングGRANDE AILE」ランチ→ 晴海~朝潮小型船乗り場出航(海洋散骨体験・約2時間の東京湾クルーズ)→ 東京駅(17:15)

     

    終活バスツアー企画の経緯

    多様化する供養のなかで、受け皿となる選択肢を広げていただくために、ご自身やご家族にとって理想的なお墓タイプを実際に目で見て確かめることができる終活バスツアーとなっています。お墓や供養の話をするのは抵抗がある方も多いかもしれませんが、明るい気持ちで、もっと楽しく終活ができたら!という想いから、体験型の終活バスツアーを企画いたしました。お一人から参加可能で、どなたでも気軽に参加いただけます。体験を通じて疑問や不安を解消され、将来のイメージが明確になられる方や家族と相談する機会ができたなど、様々な嬉しいお声をいただいています。『えんの旅』では、今後も楽しく終活ができるような旅を企画して参ります」(株式会社ハウスボートクラブ代表取締役社長:赤羽 真聡)

     

    <終活バスツアーに密着取材>

    ―10:15 東京駅集合

    ツアー参加者は東京駅鍛冶橋駐車場に集合してバスに乗車。車内ではツアーの資料が配られ、供養業界のプロから納骨堂・樹木葬・海洋散骨について説明されました。

    −10:50 「上野さくら浄苑」納骨堂の見学

     

    納骨堂とは?

    納骨堂の種類は主に、仏壇式・ロッカー式・自動搬送式・位牌式・室内型墓地にわけられます。都市部はビル型・マンション型と呼ばれる施設全体が納骨堂となっている建物が多くあります。季節や天候に左右されず、屋外の墓地と異なり掃除が不要なところや便利なシステム、良好なアクセスが特徴です。

     

    納骨堂の見学レポート

    エントランスの参拝受付機に参拝カードをかざし、2階の参拝室へ移動します。ご遺骨を納めた厨子が運ばれ、墓前に安置され、故人を想いながら手を合わせるといった参拝を体験。遺骨を納める厨子内には、最大8体まで納骨することができ、50年経過後は境内の永代供養墓で大切にご供養されます(※使用期間経過後も、建物等に特に支障なければ、1年毎に期間延長が可能)。見学後は、待ち合わせや参拝後の休憩スペースとして利用できるラウンジにて、参拝に来たご家族のお茶をしながらくつろぐ様子が伺えました。お盆前ですが、多くの方が参拝に来ていました。

    参加者の声

    「両親が高齢になりお墓の悩みを抱えていました。お墓の話はデリケートな内容だからと親はあまり終活の話をしたがりませんでした。80代になって、やっとお墓に関する話ができるようになったところです。自宅からお墓までは飛行機が必要な距離なので、納骨堂の購入を検討していたこともあり、とても参考になりました。お墓は次の世代にも関係することなので、私は元気なうちに子どもと話し合っていきたいと思いました」(40代女性)

    「初めて納骨堂を見学して、季節に左右されないことや便利なシステムに魅力を感じました。私は長女(姉妹)のため、結婚した時から実家のお墓の悩みを抱えています。いつかは墓じまいをして納骨堂に変えるのもいいのかなと思いました。これから両親ともちゃんと話してみようと思います」(20代女性)

     

    −11:50 「道往寺」樹木葬の見学

     

    樹木葬とは?

    樹木葬は2000年代から始まった新しいタイプのお墓で、シンボルツリーの下にお骨を埋葬します。樹木葬の種類は主に庭園と里山タイプに分けられ、庭園タイプは都市部に多く、里山タイプは郊外や山陰に多くあります。樹木葬は、継承者不要・宗教色がない・ペットと入れる・婚姻関係に縛られないなどの特徴があり、近年購入者が上昇傾向にあります。

     

    樹木葬霊園の見学レポート

    庭園デザイナーの石原和幸氏によってデザインされた、アンカレッジの樹木葬「高輪庭苑」を歩いて見学。石畳の道を歩き、それぞれの区画に薔薇の花や木々が植えられ夏の植物を感じられました。都心の樹木葬の先駆けとなった「バラの庭苑」第1期区画には洋風の庭苑が広がり、墓碑はオーダーメイドで絵や言葉が彫られ、自由度の高さが伺えます。見学後は、食堂(じきどう)にて質問タイムが設けられ、参加者から値段や契約期間などが聞かれました。

    参加者の声

    「樹木葬は土に還るというコンセプトが魅力的だと思います。墓碑に好きな文字や家族の似顔絵が彫ってあり、自分でデザインを選べるなど、自由度の高さも印象的でした。都内の庭園はアクセスが良いため、お墓参りも行きやすく、負担が軽減して将来的にも安心だと感じました。他にも色々見てみたいです」(40代女性)

    「猛暑の中の見学だったので、日差しが強く汗をかきましたが、樹木葬霊園は季節ごとに景色が異なることも魅力の一つなのかなと思いました。家族で入ることができるように前もって購入することができるなど、知らないことばかりでした」(40代女性)

     

    −12:30  ランチタイム ホテルヴィラフォンテーヌ グランド 東京有明「オールデイダイニングGRANDE AILE」

    お昼はビュッフェランチを楽しみながらの休憩タイムとなりました。

    −14:30 海洋散骨体験クルーズ 朝潮小型船乗場から出航

     

    海洋散骨とは?

    故人の遺骨を粉末にして、海に散骨する方法を海洋散骨といいます。石原慎太郎氏など、有名人が海洋散骨されたことでも有名です。申請・許可されている海の沖までチャーターした船やボートで出て、粉骨した遺骨を撒きます。海洋散骨の種類は、合同散骨・チャーター散骨・代行散骨です。自然に還りたい・海が好き・旅行が好きなどの理由だけでなく、継承者が不要、宗教色がないところも選ばれるポイントです。

     

    海洋散骨の体験レポート

    朝潮小型船乗場から船に乗り込み、冷房完備の室内で海洋散骨について紹介され、到着まで自由に過ごすことができました。2階のスカイデッキからは東京湾が一望でき、景色を楽しみながら片道40程で東京湾の羽田沖に到着。散骨スポットにて行われる海洋散骨の模擬体験では、水溶紙に包み遺骨に見立てた食塩と実際に使用される花びらを一人ずつ海へ撒きました。その後、2階のスカイデッキで黙祷をして、最後のお別れの時間を体験。潮風を感じながらの海洋散骨は非日常のような明るい雰囲気でした。

    参加者の声

    「景色がとっても素敵で旅気分になりました。散骨体験では大切な人を想いながら撒きました。お花とともに海に還る様子は胸が熱くなりました。海洋散骨は知ってはいましたが、体験することで明確なイメージが湧いてよかったです。帰ったら家族にこれからのことをちゃんと相談したいと思いました」(40代女性)

    「自分の時は海洋散骨を選択してもらいたいと思ってツアーに初めて体験ツアーに参加しました。実際に体験することができて、どのようなものかよくわかりました。体験できて本当によかったです」(80代女性)

     

    −16:45 帰港

    −17:15 東京駅着

     

    取材全体のレポート

    最初は少し緊張気味の参加者様たちでしたが、見学をしながら少しずつ質問が増え、最後に体験された海洋散骨の船上では景色を見ながら会話を楽しむ笑顔が印象的でした。お話を伺うと、それぞれにお墓の悩みを抱えており、普段はできない会話がツアーの中では自然とできたようです。他の人の意見を聞くことができるのもツアーの魅力の一つです。実際に体験することで、もっと知りたい!他の場所も見てみたい!といった前向きな姿勢になれたそうです。元気なうちに明るい気持ちで終活することでより良い方向に進むこともあるのではないでしょうか。

    (取材・撮影・文:加納沙樹)

     

    ・上野さくら浄苑

    〒110-0002 東京都台東区上野桜木2-6-4

    ・道往寺

    〒108-0074 東京都港区高輪2-16-13

     

     

    代表者コメント

    当社のツーリズム事業「えんの旅」の企画として開催した「終活バスツアー」について、お客様のご満足度も高く、開催して良かったと改めて感じています。当社のメイン事業でもある「海洋散骨」を軸にして、散骨と比較検討されるケースの多い「樹木葬」「納骨堂」といった埋葬先を一日で回れるツアーがあれば、ご自身とご家族双方にとって理想的なお墓タイプを見つけることができるのでは、と考えて本企画を開催いたしました。また、当社では【墓じまい】のご相談をいただく機会も多いのですが、ご参加者の中には墓じまい後のご先祖様を安心して永く供養できる場所を探して情報収集されている方もいらっしゃいました。ツアーに参加した結果として、やはり先祖代々からあるお墓を守り続けたい、と思うことももちろん選択肢のうちの一つだと思いますし、お墓のことを検討しなおすことが、ご自身やご家族の未来を考えるきっかけになれば、それも「終活」のひとつとして価値があるのではないかと考えています。当社では、今後もこのような終活に関わるツアーを切り口にご自身やご家族の終活のきっかけ作りの提供ができないかと日々考えてツアー設計を行ってまいります。

    株式会社ハウスボートクラブ 代表取締役社長 赤羽 真聡

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