ニュースリリース
お墓の引越し&墓じまいくん|墓じまいに関する調査(2023年)
2023.08.10
【墓じまいに関する調査】 61%がお盆に墓参りを予定
お墓参り文化が残る中、墓じまいを検討する人も48%に
「負担が減って楽になる」が最多
当社は、2023年7月18日~19日に墓じまいに関する意識調査をおこないました。
実施の背景
墓じまいとは、先祖のお墓からご遺骨を取り出して、墓石を撤去する一連の作業を指します。少子化や核家族化が進む現代の日本において、お墓の跡継ぎや墓守不足の問題が深刻化しています。時代背景の変化とともに、お墓を守る価値観や文化も変わりつつあることや、ご供養・埋葬の方法が多様化していることなどから、墓じまいを検討、選択する人も少なくありません。
そこで当社では、墓じまいという言葉を知っている871名を対象に、墓じまいに関する意識調査を実施いたしました。
調査概要
調査名 :墓じまいに関する調査(2023年)
調査対象 :20歳以上の男女、墓じまいという言葉を知っている人
調査期間 :2023年7月18日(火)~7月19日(水)
調査方法 :インターネット
有効回答 :871名(20~59歳430名、60歳以上441名)
※回答結果(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値が100%にならない場合があります。
調査トピック
1. お墓参りの頻度「毎週」、「毎月」、「年に数回」は56%
2. 60%が「今年のお盆にお墓参りの予定がある」と回答
3. 墓じまいを検討している、または過去に検討していた人は48%に
4. 墓じまいの検討理由は「子どもに迷惑・負担をかけたくないから」が最多
5. 墓じまいをしたら「負担が減って楽になる」が最多
調査結果
1.お墓参りの頻度「「毎週」、「毎月」、「年に数回」は56%
年1回以上墓参りをする人(毎週・毎月・年に数回・年一回)は74%となりました。うち、12%は毎週・毎月墓参りをしているという結果となりました。一方で、お墓参りの頻度が低い「数年に1回」、「ほとんど行っていない」、「全く行っていない」は26%でした。墓じまいを検討する・しないに関わらず、現状は多くの人が定期的にお墓参りをして供養をされていることがわかりました。
2.60%が「今年のお盆にお墓参りの予定がある」と回答
今年のお盆にお墓参りを予定している人は全体の60%となりました。お墓参りを通して供養をする人が半数以上にのぼり、供養・埋葬の方法が多様化している昨今でも、お墓参りの意識や文化は根強く残っていることがわかりました。
3.墓じまいを検討している、または過去に検討していた人は48%に
全体の48%が「墓じまいを検討している、または過去に検討していた」という回答になりました。「墓じまいをしたことも検討したこともない」は34%にとどまる結果となりました。
4.墓じまいの検討理由は「子どもに迷惑・負担をかけたくないから」が最多
墓じまいを検討している、または検討したことがあると回答した人の理由は「子どもに迷惑・負担をかけたくないから」が最多の27%となりました。子孫に迷惑をかけたくないという想いを持つ人の年代別の割合をみると、65歳以上が58.1%で最も多く、子どもたちへの気遣いが見て取れる結果となっています。
一方で、「管理費などの費用が高額だから」と回答した20歳~29歳の人は50%にのぼり、長期にわたって墓守をすることに対して費用面でのハードルが高いと考えていることがわかりました。
5.墓じまいをしたら「負担が減って楽になる」が最多
墓じまいをしたら「負担が減って楽になる」が最多の28%、次いでお墓がなくなっても「気にならない」が23%の結果となりました。一方で、「家族(先祖)に申し訳ない」の回答も19%あり、個人によってお墓の捉え方が異なることがわかりました。
全体考察
今回の調査により、「今年のお盆にお墓参りの予定がある」人は60%であったことから、日本において、お盆にお墓参りをする文化は根強く残っていることがわかりました。一方で、墓じまいを検討する人は48%となり、高齢者は「子どもに迷惑や負担をかけたくない」、若年層は「お墓の管理費などの費用が高額だから」という理由であったことから、世代間でお墓の捉え方が異なる傾向にあることも明らかになりました。
供養や埋葬の方法も多種多様となり、すべての方がお墓に入るわけではなくなっている現代においては、「個人が自由に葬送を選択できること」が重要ではないでしょうか。
代表者コメント
「お墓の引越し&墓じまいくん」は2007年から海洋散骨のサービスに従事してきた当社が、今年5月より新たに展開を始めたサービスです。すでに月150件ほどのご相談を全国から受けており、お参りしやすい場所にお墓を引越しするほか、最近人気が高まっている樹木葬や海洋散骨などの供養方法を選択される方も多くいらっしゃいます。お客様より寄せられる様々なご相談や、世間でもお墓の後継ぎ問題が叫ばれていることから、この機会に改めて生の声を調査することといたしました。
実際、今年お墓参りを予定している方が6割に上る結果となり、我々が予想していた以上にお墓参りの文化が大切にされていることがわかりました。一方で、墓じまいを検討中または検討されたことがある方も全体の半数近くいらっしゃり、世代によりその検討理由に大きな違いが見受けられました。世代が変われば価値観も変化、または新しい価値観が生まれていきます。お墓の形やスタイルの問題ではなく、大切にしたいのは故人に向かって手を合わせるその気持ちだと当社は考えていますので、お墓という方法に限らず、ライフスタイルに合わせて幅広い選択肢があることをぜひ知っていただきたいと思います。何から始めていいかわからない方も多くいらっしゃいますので、どんなご相談でも当社にご連絡いただければ真摯に対応させていただきます。
株式会社ハウスボートクラブ 代表取締役社長 赤羽 真聡