ハウスボートクラブの
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お別れ会事業部

人が集い、想いが集まる場所と機会の提供

お別れ会事業部 / マネージャー

畑山 花朱美(2020年入社)

故人を起点に、かかわった人々の想いが集う場

多くの方は、著名人や大企業の社長が亡くなった際にお別れ会が開かれる、というのを耳にしたことがあるのではないでしょうか。葬儀や火葬に立ち会えなかった方、特に身内以外の方にお別れの機会を設けるために開かれる場合が多く、特にコロナ禍以降は会社関係や親戚を呼ばない家族葬が主流となっていることとも重なって、企業等のほか、最近は一般の方でもご友人や関係者を招いてお別れ会を開かれるケースが増えています。

このようにご葬儀の代わりに開催する、というのが最もよくあるケースですが、お別れ会は儀式とは異なるため決められたスタイルがありません。Storyではご葬儀のあとだけではなく、13回忌を過ぎた節目だったり、会社の転換のタイミングだったり、生前にご本人主催で、というようなケースも見られます。時期や場所、形式や内容にかかわらず、大切な人が亡くなったという事実を起点として関わった人たちが動き、さまざまな想いが集まるのがお別れ会なのだと思います。

本当に良いものだからこそ、たくさんの人に勧めたくなる

スタッフが自分たちの提供しているサービスを好いていること。どんな会社でも、自社の商品やサービスを嫌っている人は少ないかもしれませんが、当社は特に顕著だと思います。

当社は創業者の村田自身が海洋散骨を経験し、心を動かされ、広めたいと感じたことがきっかけで始まりました。その村田の想いに共感するスタッフたちが集まり、全国でたくさんの海洋散骨をお手伝いして、その度に海洋散骨の魅力を再認識する…というのを繰り返してきているので、どのスタッフも各地の特長や良さを語らせたら話が尽きません。

その後、お別れ会/ツーリズム/墓じまいサポート、とサービスの幅を広げてきましたが、どのブランドに従事するスタッフも同様に、自分たちのサービスへの想いと自信をもっています。だからこそ、本当にお客様と同じ目線になって一緒に考えることができるのだと思います。

最も自由度が高く、スタイルの決められていないサービス

「どこでもできる」「いつでもできる」「何度でもできる」この3つだと思います。

海洋散骨は、海の上という場所の絶対的な制約がある上、天候に左右されてしまうという最大の弱点をもっています。もちろん、雨が降る中で散骨したこともいい想い出にしていただきたいのですが、譲れない条件をコントロールしやすいという点では陸の上のお別れ会に軍配が上がります。また、何度も繰り返し場を設けてもいいですし、ご自分の考えを自由に反映して表現できるのがお別れ会の最大の強みかと思います。そういった意味では、えんの旅のサービスが一番近いのかもしれません。

一方で世の中のニーズとしては、社内の他事業に比べて最も少ないでしょう。ご葬儀やお墓の準備は誰もが「やらなければいけないこと」として認識していますが、お別れ会はそうではないからです。けれども、悲しみで空いてしまった心の穴や、大切な人が繋いでくれていた人間関係、そういった目には見えないものを埋めなおすための時間がお別れ会だとしたら、どんな人にも必要なもののはず。そのあとの時間を生きていく人が、前を向いて一歩でも遠くまで歩き続けるためにお別れ会はあると思います。

他業種の経験を活かしたセオリーにとらわれない思考をもっている

とても柔軟というか、「こうでなくては」「こうあるべき」という固定概念はあまりないと思います。かといってこだわりがないということではなく、一つひとつの物事に対ししっかり理由を持って取り組んでいるスタッフが多いです。葬祭業界の叩き上げ、というスタッフもいれば、異業種からチャレンジしてくれたスタッフもいますし、そもそも社長がまったく別の業界出身者なので、業界の常識では驚くような視点が飛び出すこともしばしばあります。

部署を越えて意見を言い合える環境と、様々な業界経験を持つスタッフたちのお陰で、多角的に事象を捉えることができているのかと思います。

自分自身の想いを最大限に発揮してチャレンジできる環境です

経験や実績がなくても、好きなこと、得意なことはどんどん発揮できる環境です。

私自身、もとは海洋散骨事業部の現場スタッフとして入社しましたが、お別れ会事業のほか現在は会社全体の広報なども含めて幅広く携わっています。もちろんマネジメントも広報も未経験でしたが、できる・できないという能力よりも「やりたい」意思を尊重してチャレンジさせてもらってきました。

また、サービスの幅が広がっていくにつれて、私たちが提供しているのは「価値観」なのだ、と感じるようになりました。大切な人が亡くなったら「悲しい」、自分が将来死を迎えるのは「怖い」、そんな当たり前の感情に変化をもたらすことができるとしたら、個人の価値観が変わったときだけだと思います。大切な人がいなくなってしまってもつながりを感じ続けられたり、かたちがなくてもほっと安心できたり、寂しさや不安を取り除く方法も価値観ひとつで選択の幅がぐっと広がります。世の中にまだ根付いていない、新たな価値観を広めていくという高い高い理想に取り組める今のハウスボートクラブにとても魅力を感じています。

「あのとき話しておけば」と後悔しないために、思いやりの遠回りをなくしたい

海洋散骨や墓じまいは、時代の変化に伴ってニーズが増えていると感じますし、当社でそのお手伝いができるのを嬉しく思います。しかし、供養の手法ではなく「こうしたい」「こうして欲しい」という意思を持つ大切さこそ、これから私たちが世の中に広めていきたいことです。

ご相談くださるお客様は、みなさん口を揃えたように「子どもに負担をかけたくない」とおっしゃいます。それは確かにお子さんを想う親の気持ちで、尊いものだと思います。しかし一方で、お子さんにとってみれば「親が自分の負担になると気に病んでいる」ことは果たして喜ばしいことでしょうか。海洋散骨も、お別れ会も、「どうしたら故人が喜ぶだろうか」とみなさん頭を悩ませながら、一生懸命に故人様を想い作り上げていきます。大切な人を亡くした方にとって、知りたいのは「亡くなった人がどうして欲しいのか」であり、亡くなった人のために最大限できることは何か、と必死で考えているのです。

だからこそ、お子さんの事を想って想いを巡らせるのならば、「私はこうして欲しい」という希望をしっかり伝えておくことが一番重要だと私は思っています。今はまだ、関係の深い人にほど「死」を連想する話はしづらいと多くの方が感じていると思います。しかしこれからは、親子や兄弟、親族、友人だとしても、つながりある大切な人に自分の人生の閉じ方について、希望を持って話ができるような世の中になっていくことを願います。

いつか、死や供養をタブーと捉えず、よりよく生きるためのピースとしてもっと気軽に考えられるような社会が訪れたとき、ハウスボートクラブの名前がもっと多くの人に知られていたら嬉しいなと思います。

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