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墓じまいサポート部

変わらない思いやりと、変わっていく価値観

墓じまいサポート部 / 部長

森田 真充(2023年入社)

これからの時代、たくさんの人に必要とされるサービス

墓じまいとは、この先維持ができないなどの理由でお墓が不要になる人が、今あるお墓を片付けることをいいます。ほとんどの場合、既にお墓の下で眠っているご先祖様のお骨を取り出して引越し(改葬)させることも一緒に行います。「お墓の引越し&墓じまいくん」の仕事は、お客様から墓じまいのご依頼を受け、石材店や寺院との間に入って色々な調整を行うコーディネーター役です。

僕自身、石屋の息子として生まれて小学生の頃から現場について回り、石工職人としても様々な現場を経験してきました。墓石、霊園、納骨堂、の営業を経験し、葬送に対する気持ちの原点は今も同じ「家族に対する思いやりの気持ちだ」と気が付きました。少子化、核家族化、葬送の変化を考えると、これまでのお墓の必要性に疑問を感じてしまい、時代に合わせた思いやりを表現するお手伝いが出来ればと、墓じまいを専門にしていくことに決めました。

販売店ではないからこそ、よりお客様に近い立場でフラットに対応

近年、墓じまいという言葉はよく知られて実施する方も増えてきましたが、今のお墓があるお寺さんとすれば、本来ならそのまま檀家を続けてもらいたい。石材店さんも継続してお墓を建てる仕事を受けたい。墓じまいなんてしないで、このまま今のお墓を維持し続けて欲しいと思っているお寺さんも石屋さんも多いです。当社はお墓の販売にかかわっている訳ではないので、偏らずフラットな気持ちで、今までの経験と知識を使い、墓じまいを必要としている方々のサポートが全力できることに強い魅力があると思います。

また、ご相談からお見積り、引越し・工事の完了まで一貫してお手伝いしますので、担当者とお客様との付き合いも必然的に長くなっていきます。同じ担当者に色々相談できるのもお客様にとって安心できるポイントなのではないでしょうか。

各種調整からその後の供養まで、一連の悩みをまとめて解消できる

お墓の近くにある石材店などに墓じまい工事をお願いする場合、引越し先の手配や手続きの不明点は自力で解消しなければなりません。ですが、墓じまいを進めるには、引越し先と工事手配、工事手配と書類提出、書類提出と引越し先、などそれぞれ必要な情報や準備が絡み合っており、すべてを同時進行でうまくまとめていかなくてはならず、経験のない人が自力で進めるのは中々骨が折れることです。現役で勤めている人などは、尚更でしょう。

しかし「お墓の引越し&墓じまいくん」では、一連の流れをすべて請け負うことができる点が他社には中々真似のできない特徴です。

少子化が進む以上、墓じまいの需要が今後伸びていくことは確実です。そして、墓じまいを専門としている業者はまだ少なく、特に当社の場合は元々専門にしている海洋散骨を組み合わせて使っていただけるのが最大の利点です。お墓を片付け今後の心配をなくしたい、と考えている人たちにとって、「墓じまい」と「海洋散骨」は最適な方法だと思います。

お客様に正直に、を体現。まるで家族や友人のようにアドバイス

会社全体として、すごく“お客様寄り“だなと感じます。社長も「お客様を主語に」とか「お客様のために」とよく言いますが、若いスタッフも含めて本当によくそれを守って考えているなと思います。

墓じまいの相談を受けているとつい長電話になってしまうのですが、やはりお客様それぞれに様々な事情があり、悩みがある。自分がもし家族だったら、と考えたら、法外な離檀料なんて払わせたくないし、管理のずさんな永代供養墓なんかには引越しさせたくない。自分自身がずっとお墓に関わってきてよくわかるからこそ、正当でない費用や内容のやりとりに気づいてしまうと放っておけないんですよね。

こういう仕事は、他人事だと思って接したらお客様にもすぐ伝わってしまうと思っています。なので新しいスタッフが加わった時にも、家族だったら、友人だったら、と想像を巡らせてアドバイスをしてみようと声をかけています。

先を見据えて本質を見抜く力を

当社のような供養や葬送にまつわる業界を選ぶ人は、そもそもの根が優しい人なのだろうなと思います。人の悩みに耳を傾けるというのは当然楽な仕事ではありませんが、「今」だけじゃなく先を見据えて、身近な人からも頼られる一生モノの知識や経験を身に着けようと思える人には、とても勉強になる環境だと思います。

お墓は昔からの慣習…といいますが、現代のお墓の仕組みになったのはせいぜい明治以降の話。僕も最近母を亡くして気づかされたのですが、やはり身体があるうちは「いつか目を覚ますかもしれない」という望みを捨てられない。だから大昔の土葬の時代は、もしかしたら蘇るんじゃないか、という一縷の望みを持ちながら、ゆっくりと亡くなった人のことを諦めていったんじゃないかと思います。

けれど今は、火葬して、ご遺骨を拾って壺に納めて、絶対蘇らないってわかっている。誰だって、大切な人の“遺骨”が大事な訳じゃなくて、大切な人に「戻ってきて欲しい」「そばにいて欲しい」というのが本当の願いですよね。だからこそ、お墓(=遺骨が埋まっている場所)に強くこだわる必要がなくなったんじゃないかと思っています。

親世代の思いやりを余すところなく伝えたい

「立派なお墓を残してあげたい」が思いやりだった時代から、今は「お墓があっても負担になるから、なくしてあげたい」が思いやりになる時代に変わってきていると感じています。

親としては、子供たちに対して「貴方の負担になりたくない、心に留めてくれればいい、そんなことより人生楽しんでね」という気持ちをもっている。でも、お子さんたちは「“せめて”故郷の海で撒いてあげたい」、とかまだ少し申し訳ない感覚が残っているんじゃないかな、と思います。送られる側の想いをしっかり拾い上げて、例えば「海に遺骨を撒くのが幸せ」という価値観をどんどん世の中に発信することができたとしたら、もっとお子さんたちに親が残した思いやりが伝わるようになるのではないでしょうか。

お墓をしまうということと、海洋散骨することは同じ考え方が根本にあります。だからこそ、海洋散骨で実績を積んできたハウスボートクラブが本気で墓じまいを始めたら世の中に大きなインパクトを残せるんじゃないかと思い、これからが楽しみです。

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